右の写真は、断熱ラインが途切れている家の 小屋裏の様子です。お馴染みのサーモカメラで 撮影してみると、同じ空間でも温度の違いを はっきりと見ることができます。 屋根断熱をしていない建物は、南側からの強烈な 日差しを受けて、家の内部にダイレクトに熱を 伝えています。青い部分は軒で日差しを遮って いる部分です。 私は建売やモダンデザインと 言われている住宅によく見る、軒の出が短い、又 は全く無い家を見るたびに恐怖を覚えますが、 この画像を見れば多くの方がそう思うでしょう。 もっとも建売住宅は、敷地の狭さによる法規的な 問題や売値を低く抑えるためのコストカットが その理由なのは容易に想像できるのですが・・・ 安全性能やエアコンの無い昔のスーパーカー等に 好んで乗る人がいるのだから、「家も暑くても寒 くてもカッコ良ければいい」と考える人も中には いるのでしょうが、少なくとも作り手は「価格を 安くしなければ売れないのだから仕方ない」とか 「お客様が良いと言っているのだから、その後 はどうなっても仕方ない」などとは考えないで、 『家づくり』に真摯に取り組んでほしいですね。
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なんでも、小屋裏に設置された換気システムの メンテナンスを請け負う会社は、作業員の体調を 考慮して、真夏の期間はメンテナンス作業を断っ ているそうな・・・。 『涼温な家』なら、そのような心配はご無用。 構造・断熱・換気 しっかりと考えましょう。
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