A様邸 スランプ値測定、テストピース採取を行いました。
職人さん達がコンクリート打ちを行っている中、
フレッシュコンクリートのスランプ値測定と、
テストピースを採取します。
先ずはスランプ値測定から。
スランプ値測定の目的は、
フレッシュコンクリートの軟らかさを調べるためです。
コンクリートの材料はセメント、水、砂、砂利ですが、
水の割合を多くするとフレッシュコンクリートは軟らかくなり、
作業がしやすくなります。
しかし、コンクリートの強度が落ちます。
水の割合を少なくするとフレッシュコンクリートは硬くなり、
隙間なく流し込むのが難しくなります。
また、コンクリートが割れやすくなります。
何事もバランスが大切なようです。
フレッシュコンクリートをバケツに入れてもいらいました。
青色で、上の内径が小さい筒のようなものが写っていますが、
スランプコーンといいます。
スランプコーンにフレッシュコンクリートをいっぱいまで入れますが、
入れ方にも決まりがあります。
そしてスランプコーンを持ち上げると…。
フレッシュコンクリートは崩れます。
崩れた一番高い場所を測ります。
スランプ値は18.7㎝でした。
合格です。
コンクリート屋さんに指示したスランプ値は18.0㎝です。
判定基準は±2.5㎝までです。
スポーツなどで、不調な時に「スランプ」と言いますが、
スランプ値のスランプも「slump」でどうやら同じ意味のようです。
「下がる」ということでしょうか…。
続いてテストピースを採取します。
こちらも入れ方があります。
半分まで入れたら棒で突いて、ハンマーで叩いて…。
こうして三台分採取し、
現場で3日程養生し、
(財)建材試験センターへ郵送します。