「番付」と聞いて、皆様は何を思い浮かべますか?
ニュース等で良く聞くものとしては、大相撲の順位表が有ると思います。(久々に、日本人力士が大関に昇進しましたね!)
実は、建築業界にも存在するのですよ「番付」が!!
しかも、かなり重要な役割を担っているのです。
家一軒を建てるのには、たくさんの柱や梁等が使われております。材料一つ一つが様々な加工をされ、同じ形状がほとんど無い状態です。
それ程複雑な加工をされた材料を、大工さん達はどの様にして組み上げていくのか?
ここで登場するのが「番付」です。
まずは、設計担当が構造図面を作成し、木材加工工場(プレカット工場と言います。)と打合せをして作成されたのがプレカット図面と言い、その内の↓
横方向(いろは・・・)と縦方向(123・・・)で構成され、横列と縦列の一致する場所に有る材料に『い通りの1番の柱』『に通りの1~3番の梁』等と一つ一つ番号を付けたものを「番付」と呼びます。
この図面を基に材料の場所を確認し↓
必要な材料を選び↓
組み上げます。↓
大工さんが現場での作業で、悩む事が無いように【道標】的な役割を担っているのが、「番付」なのです。この【道標】のおかげで↓
この様な複雑な組み合わせも、迷うことなく組み上げられるのです。
・・・余談ですが、
昔から有る言葉で『いの1番に駆けつける』等と表現しますが、実はこれ「番付」の横方向・縦方向の一番最初の番号である【い】と【1】から由来しており、『誰よりも早く到着する』=『全ての番付の中で一番最初の番付』に例えられたと言われております。(ちょっと古かったかな・・・(^^ゞ)