O様邸 遣り方を行いました。
遣り方とは建物の位置と大きさ、高さを図面から実際の敷地に写す作業です。
地縄とは違い、高さの情報が加わりました。
等間隔に打たれている木杭を水杭といいます。
水杭に横方向に打たれている平べったい木を水貫といいます。
水貫の天端は水平です。
この天端からいくつ下がりが設計GL。基礎天端。地中梁の底などなど…
基礎工事を行う時に重要な高さの基準が水貫の天端なのですね。
大切な基準ですから水貫が歪むことは許されません。
それで斜めに筋かいが打たれているのですね。
水貫にはこんな情報も書かれています。
太い2本の斜線が入っている縦線が「通り芯」です。
図面には設計するうえで大切な基準「通り芯」が書かれています。
写真の場合ですと、図面に書かれているY8の通り芯はこの場所ですよ!
というのが分かります。
通り芯の両側に縦線が書かれています。
これは立ち上がりの基礎幅を表しています。
そして大切な断熱材が貼られることも分かります。
水貫には建物の高さや位置の情報も書かれているのですね。
遣り方の脇にはこんなサークルが作られていたので思わずパシャリ。
ん~ これはなんのサークルでしょう…。